映画

岩井俊二と小林武史の出会い

岩井俊二と小林武史の出会い

森七菜『カエルノウタ(作詞 岩井俊二 作曲 小林武史)』

映画監督の岩井俊二さんは、My Little Loverの元メンバーでミスチルのプロデュースも手掛けた音楽プロデューサーの小林武史さんと旧知の仲で、過去に『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』などで一緒に仕事もしている。

また、岩井俊二監督の最新作『ラストレター』では、岩井作品としては久しぶりに小林武史さんが音楽を担当した。

二人の出会いは、まだ岩井俊二監督が大学を卒業して間もない駆け出しの頃に遡る。

岩井監督が大学を出て一、二年目くらいの若手時代、桑田佳祐さんのソロアルバムのレコーディング映像を撮る、という仕事があり、その現場に桑田さんのプロデューサーとして小林武史さんがいた。

このときは直接相対したわけではなく、ただ、ディレクターから、桑田佳祐さんの『いつか何処かで(I FEEL THE ECHO)』がいい感じに仕上がったから、ミュージックビデオを作りたい、まだ学生だけど岩井俊二といういい監督がいる、と言われたそうだ。

岩井監督にとって、このミュージックビデオがプロの第一作目なので、岩井監督の名前を挙げたディレクターは学生時代の作品を観て判断したらしく、一発目で桑田さんのPVということに少なからず動揺したと岩井監督が語る。

以来、小林武史さんの前に、「岩井俊二」という名前が呪文のように何度も現れる。

小林さんの元マネージャーが、Charaのそのときのマネージャーで、今度Charaが映画をやることになった、と小林さんに言い、「知らないですか、岩井俊二っていう」とまた名前が出てくる。

その後、『Love Letter』が公開され、小林さんは新宿の小さな映画館で鑑賞し、満員。「新しい波が来ている」と感じたと言う。

しかし、この頃はまだ岩井俊二監督と小林武史さんは直接は会っていない。

初めての出会いは三宿のバーで、小林さんが飲んでいると、映画関係の人たちも飲んでいて、共通の知り合いがいたことから一緒に飲みましょうという話になったとき、「こちらは映画監督の岩井俊二さんです」と紹介される。

きみが、あの岩井俊二か! と小林さんのなかで繋がった。

それから、岩井俊二監督が『スワロウテイル』を作る際、今流行りの音楽ではない(この頃は小室哲哉風の音楽が流行していた)と思い、色々と探しているうちに、ふとラジオからMy Little Loverの音楽が流れてきたときに「これだ」と、小林武史さんにお願いすることに。

こうして一九九六年『スワロウテイル』で初めてタッグを組み、主題歌のSwallowtail Butterfly ~あいのうた~(作詞作曲 岩井俊二、小林武史、Chara)』は大ヒットする。

0
ABOUT ME
Ruri
Ruri
桜のきれいな町に住んでいるのんびりしたいピエロです。映画と読書、その他、色々と好きです。