思考メモ

イヤイヤ期のない子供と、大人のイヤイヤ期

イヤイヤ期のない子供と、大人のイヤイヤ期

イヤイヤ期とは、第一次反抗期とも呼ばれ、子供の自我が芽生える2歳前後に生じる、イヤ、ダメ、と自己主張をする時期を意味する。

イヤイヤ期とは、2歳前後の子どもが「イヤだ!ダメ!」と自己主張が強くなってくることを指します。「魔の2歳児」とも言われています。

自我が芽生え、今までママやパパの言われるまま、されるままだった状態から自立しようとする一歩を踏み出しているのです。

一般的には、3歳頃になると落ち着いてくるようになり、4歳になる頃にはイヤイヤ期が知らない間に終わっていた!と言う方が多いようです。

出典 : イヤイヤ期はなぜやってくる?理由と乗り越えるコツ5選まとめ

割と誰にでもあるイヤイヤ期、一方で、イヤイヤ期がない子供もいる。

あるアンケートによれば、「イヤイヤ期があった」と答えた割合は80%ほどで、この結果からも、5人に1人程度は「ない」ケースがあることが分かる。

2歳から小学校2年生までの育児中または育児経験のあるママ・パパに独自にアンケートを取った結果、「イヤイヤ期があった」という子は約80%と、大部分がイヤイヤ期を経験しているようです。

出典 : イヤイヤ期はいつからいつまで?「ない子もいる…だと!?」

実際、母に聞いてみると、僕もイヤイヤ期がなかったと言う。なぜイヤイヤ期がないのか、生育環境や個人の気質など、原因はたぶん複合的なものなのだと思う。

イヤイヤ期がないからと言って、僕自身大人になってから全く自我のない人間かと言ったら、言葉でこんなことを書くくらいには、しっかり自我もあるし、自己主張もできる。

なぜイヤイヤ期がなかったのか、あくまで一つの例として思い浮かぶのは、ちょうどイヤイヤ期に当たりそうな子供の頃、ど田舎の静かな環境に住んでいた、ということも理由として関連しているのではないかと思う。

発達心理や保育が専門の北海道大の川田学准教授は、自身の二人の子育ての経験も経て、「イヤイヤ期」の別名として「ブラブラ期」という名称を提案している。

川田准教授曰く、この「イヤイヤ期」のように、2歳前後の子供にネガティブな表現をしているのは、海外でも欧米先進国であり、心理学者バーバラ・ロゴフは、「世界中のほとんどの国では、2歳児についてマイナスの形容をしていない」と2003年の著書に記しているそうだ。

海外では、多くの国で、イヤイヤ期がないと言う。代わりに、この頃何をしているかと言うと、「ブラブラしている」とのこと。

ブラブラ期という言葉は、チベットの留学生の話から着想を得ました。彼女に「第一次反抗期」について説明しても、「そういう子どもの姿は見たことがない」と言って腑に落ちないようでした。

彼女の実家がある村では、乳児は親と一緒に畑や街の仕事場に行く。4、5歳になると、農耕や牧畜を手伝うこともある。「では2、3歳は?」と聞くと、笑いながら「ブラブラしています」と答えました。私は、2歳児の躍動的な姿とこの自由な語感が、ぴたっと合うように感じました。

出典 : イヤイヤ期よりブラブラ期…学者提案に保育現場から反響

現代生活、都市生活というのは、目に見えるストレスだけでなく情報過多も含めた見えない心身のストレスや窮屈さに日々溢れ、知らず知らずのうちに疲労が鬱積している、ということも少なくない。

幼少期も、自我が芽生え、世界が一気に広がっていくときに、現代生活の環境というのが、この伸びやかさと衝突するのかもしれない。

僕の子供時代にイヤイヤ期がなかった(それほど激しく出なかった)理由の一つも、静かでほとんどなにもない田舎だったことも、多少なりとも影響しているのではないかと思う。

最近では、二地域居住で田舎暮らしも行なっている人は増えているようだが、誰もがそんな余裕はないし、理想を言えば、幼い頃の子育て期間だけでも希望者は自然の豊かな田舎暮らしができるように、政治がもう少し手助けしてあげられる仕組みができないかな、と思う。

もちろん、環境だけでなく、個々人の性格、気質などの個人差もあると思う。とは言え、大人でも、思ったように「身動き」できない環境にいると、神経が疲弊し、色々なことに対する反応が過敏になっていくことがある。

ときには、あれもイヤだ、これもイヤだ、なんだか全部がイヤだ、と胸の辺りが渦巻くように暴れる、「大人のイヤイヤ期」のような状況に襲われることもある。

こういう大人のイヤイヤ期の原因というのも、いつの間にか四方八方から溜まっていくストレスが、心身を蝕んだ結果の場合もある。

それでも、大人の場合は、原因を思考したり、解決のために動けたり、発散や休息の方法を模索したり、言葉にして伝えることができる。

断捨離や情報断食、といった言葉もあるように、今は便利な一方で窮屈さも増し、もう一度しっかり削ぎ落とす、ということが求められている。

田舎移住や一人キャンプが流行っている理由も、こういう点が挙げられると思う。

人間は単体では生きられない(これは心理的な面だけでなく、菌などとも共生しているように、ミクロの意味での自然とも)ので、広い意味で「環境」というのは、とても大事だと思う。

先ほどの記事で、川田准教授が、最後に添えた一言は、全くその通りだなと思う。「2歳児のブラブラを保障できる社会は、間違いなく他の年齢の人たちも生きやすい社会のはずです。」

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桜のきれいな町に住んでいるピエロです。