雑学全般

かくれんぼや鬼ごっこのルールと由来

かくれんぼや鬼ごっこのルールと由来

かくれんぼ

子供の頃の遊びと言えば、かくれんぼ鬼ごっこがある。

かくれんぼのルールは、公式には決まっていないが、ざっくりと、ルールは以下の通りと言える。

最初に鬼をじゃんけんやくじ引きで一人決める。鬼は目をふさいで数を数え、そのあいだに他の人たちが隠れる。

鬼は、「もういいかい」と呼びかけ、隠れたあとなら、「もういいよ」と返し、まだもう少し時間が必要なら、「まあだだよ」と答える。

制限時間は特にない。メリハリが必要なら、最初に、一ターン10分なら10分と決めておくといいかもしれない。

制限時間や、あるいは全員が見つかったら、ゲームはいったん終わりとなり、続けるようなら、最初に見つかった子が次の鬼になる。

これが簡単なかくれんぼのルールである。誰もが子供の頃に一度は遊んだことがあると思う。

それでは、かくれんぼは、一体いつからあるのだろうか。

かくれんぼの起源は、中国の唐時代に遡るという説がある。

当時、入り組んだ宮廷内で行われた、迷蔵めいぞうと呼ばれる大人の娯楽があり、この迷蔵が、かくれんぼと似たような遊びないしは儀式だったと考えられている。

日本に伝わってきたのは、平安時代以前と言われ、当初は、山に女性が隠れ、恋人の男性が探しにいくことで互いの愛情を確認する「隠恋慕」という儀式や遊びのようなものだったという説がある。

この隠恋慕、山が広大だったことから、遭難することもあったそうだ。

現在、一般的に知られているかくれんぼのように子供の遊びとして広まったのは、江戸時代の頃だとされる。

かくれんぼの名前の由来としては、もう一つ、隠れる人を意味する「隠れん坊」が、そのまま変化し、かくれんぼを指すようになったという話もある。

かくれんぼ以外に、隠れ遊びといった言い方もあったらしく、方言集である『物類称呼ぶつるいしょうこ』では地方ごとの呼び名の違いも記載されている。

古くから行われてきた子どもの遊びで,〈かくれあそび〉〈かくれおに〉〈かくれんぼ〉が一般的な名称だが,近年は〈かくれんぼ〉が全国的通称になっている。

山東京伝の《骨董集》(1814‐15)に〈かくれ遊びとあるは今云ふかくれんぼなるべし。(中略)かくれんぼはかくれ子の転語〉とあるところから,かくれあそびが古く,かくれんぼは少なくとも江戸期になってからの名称である。

《物類称呼》(1775)に〈かくれんぼは小児のたはむれ也,出雲にてかくれんごと云ふ,相模にてかくれかんぢやうと云ふ,鎌倉にてはかくれんぼと云ふ,仙台にてかくれかじかと云ふ〉と,当時の各地方の名称を記している。

出典 : コトバンク『かくれんぼ』

ただし、近代まで、夕方以降は、神隠しや誘拐などを恐れて、かくれんぼをすることはタブーとされていた。

民俗学者の柳田國男は、『山の人生』のなかで次のように書いている。

東京のような繁華の町中でも、夜分だけは隠れんぼはせぬことにしている。夜かくれんぼをすると鬼に連れて行かれる。または隠し婆さんに連れて行かれるといって、小児を戒める親がまだ多い。村をあるいていて夏の夕方などに、児をぶ女の金切声をよく聴くのは、夕飯以外に一つにはこの畏怖もあったのだ。だから小学校で試みに尋ねてみても分わかるが、薄暮に外におりまたは隠れんぼをすることが何故に好くないか、小児はまだその理由を知っている。福知山附近では晩に暗くなってからかくれんぼをすると、隠し神さんに隠されるというそうだが、それを他の多くの地方では狸狐といい、または隠し婆さんなどともいうのである。

出典 : 柳田國男『山の人生』

ちなみに、海外でも、たとえばアメリカやイギリスで、ほとんど似たようなルールでかくれんぼがあり、英語でHide-and-seekと言う。

日本とかくれんぼとのルールの違いとしては、鬼が、「もういいかい」とわざわざ尋ねず、「Ready or not, here I come !(よくてもまだでも探しにいくよ!)」と探し出す。

また、探すひとのことはもちろん「鬼」とは言わず、英語では「it」と言う。「You be it.」が、翻訳すれば、「君が鬼だよ」という意味になる。

鬼ごっこ

一方、鬼ごっこも、代表的な子供の遊びの一つで、ざっくりしたルールとしては次のような形が挙げられる。

鬼ごっこの参加者は二人以上で、じゃんけんなどで一人の鬼(親と呼ばれることもある)を決め、鬼が一定の時間を数えているあいだに、残りの子たちはいっせいに逃げる。

どこまでも逃げられると永遠に終わらないので、公園や広場など場所の範囲をある程度決めることが多い。また、自転車を使ったり、鍵をかけて立てこもるといったことも禁止事項として挙げられる。

鬼は、逃げる子たちを追いかけ、身体のどこか一部分でも手で触れてタッチしたら、タッチされた子が、次の鬼になる。

これが鬼ごっこの一般的なルールである。

タッチの呼び名は、方言のようなものなのか、地方で違いが見られる場合があり、大阪では「でん(をつく)」、奈良県の一部では「あがり」、北海道では「えった」と呼ぶ。

鬼ごっこの起源は、平安時代初期から行われている宮廷の行事である修正会しゅじょうえのなかの追儺ついなと呼ばれる鬼払いの儀式という説がある。

また、遊びとして鬼ごっこが始まったのは、「子捕こと子捕ことろ(子を捕ろ子捕ろ)」だと考えられている。いつから行われていたかと言うと、これも平安時代に遡り、当時はヒフクメという名前だった。

子供の遊戯の一。一人ずつ鬼と親になり、ほかの子供が親の後ろに列を作り、鬼が最後の子をつかまえようとするのを親は両手を広げて防ぐ。つかまったときは、その子が鬼になる。子とろ子とろ。子捕り。親とり子とり。ひふくめ。

出典 : こをとろことろ【子を捕ろ子捕ろ】|コトバンク

ことろことろは、鬼ごっこと多少ルールは違うが、確かに似たような面影は残っているように思う。

これも、もともとは五穀豊穣や天下泰平のための宮中儀式で、当時の子供たちが模倣して遊びに変わっていったと考えられている。

とは言え、当時は貴族文化であり、庶民文化になっていったのは江戸時代になってからのようだ。

実際に、ことろことろを行なっている映像を見ると、雰囲気が多少掴める。

動画 : ことろことろ|日本スポーツ協会

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桜のきれいな町に住んでいるピエロです。