昆虫食、コオロギ食推しが不気味で気持ち悪い
昨年辺りから、テレビや新聞など大手マスコミの昆虫食、特にコオロギ食のゴリ押しが目立ち、ほとんど洗脳のようにさえ見える。
昆虫食は素晴らしい、コオロギ食は素晴らしい、環境に優しく、栄養価も豊富。テレビでは、レポーターがコオロギを試食し、ポジティブな感想を述べる。
「蟹や海老の風味」
「お酒に合いそうです」
と言ってコオロギ食べてるレポーターが、無理してるようにしか見えない笑コオロギ推しが最近強まってる気がするけど、なぜ。
pic.twitter.com/SyzPjV089S— すずぽん🔥YouTube『勝手に言いたい放題」 (@suzupon_youtube) February 17, 2023
環境に優しい、栄養も豊富なスーパーフード、そんなにコオロギ食がおすすめなら、学校など子どもたちではなく、各マスコミの社員食堂や議員食堂のメニューに入れ、存分に食べたらいいのではないかと思う。
昆虫食自体が伝統にある、というのは、まだわかる。しかし、なぜ「コオロギ」なのか、という意味が分からない。昆虫食は日本の伝統にあるから、その昆虫の一種でもあるコオロギも、という論理展開で推してくるメディアもあるが、それは話が違うだろう。
テレビのコメンテーターが、コオロギ食に反対する人たちは陰謀論に影響されているのではないか、といった指摘もしたようだが、この人たちは、なんでも「陰謀論者」という括りにすればいいとでも思っているのだろうか。
別の番組で、タレントの小倉優子さんが、コオロギ食に対して疑問を呈していた。
「その研究はいいと思うんですよ。ただ、なんか利権が絡んでるとか、そういうのが言われてるから、そっちが気になっちゃいます。本当に未来の食生活のことを考えて、今やっているのか、それとも誰かが、ねえ…。国が推すものってなんか後ろにあるんじゃないかって思っちゃうんです」
至極当然の警戒心であり、この世界的な流れも汲んだ、国家としての異様な昆虫食、コオロギ食のごり押しを、普通に「怪しい」と感じる感受性は、特別おかしいことではないだろう。
実際、内閣府のムーンショット目標の一つとして、コオロギ食を国が推し進めていることは公表されている。ゴリゴリの国策であり、単なる珍味ではなく主菜として一般家庭に普及させたいという願望も見える。
非常に興味深いですね。我々はコオロギを家畜化していく大きな国家プロジェクトを動かしています。我々の理系的な興味と良品計画さんの環境負荷への関心が合っていくことが面白いと思っておりました。私自身はコオロギを主菜に広げていくことに非常に興味がありますが、現在良品計画さんはお菓子に戦略を張っておられる。
利権の問題が絡んでいるのではないか、本当に未来の食生活や環境問題を考えた上での案なのか、他にすべき対策はもっとあるのではないか、鳥インフルを名目にPCRで陽性だからという理由で膨大な数の排卵鶏を殺処分して、それは本当に正しいことなのか(殺処分、1500万羽超える 鳥インフル、最多更新|東京新聞)、そういった疑問は、当然抱かれるものだろう。
コオロギ食推進の名目に、食糧危機の他に温暖化対策も挙げられている。
温暖化の原因の一つが、牛や羊などのげっぷだという話があり、一般的な家畜の代わりのタンパク源としてコオロギを、ということのようだ。そもそも、地球温暖化自体が本当かどうか、また、もし本当だったとして、その原因が、人為的なものや家畜のげっぷのせいなのか、といったことは、必ずしも正しいと決まっているわけではない。
たとえば、生物学者で早稲田大学名誉教授の池田清彦氏は、この温暖化問題に関し、次のように指摘している。
マスコミは事あるごとに温暖化のせいで、「ツバルが沈む」、「シロクマが絶滅する」、「夏には北極海の氷が全部溶ける」といった話を垂れ流しているので、善良な人々は、「可哀そうに」あるいは「大変だ、これから地球はどうなるのだろう」と思い込んでしまうのかもしれないが、ここ20年以上ツバルの海水準はほぼ横ばいであるし、シロクマの頭数はここ10年くらいの間に30%ほど増加したし、夏に北極の氷が溶けてなくなる気配はない。マスコミは危機を煽る科学者の声だけを取り上げて、反対意見の科学者の声をほとんど全く無視しているので、多くの人が人為的地球温暖化を真実だと信じるのも無理はない。
実のところは、人為的地球温暖化論を推進しているのは、エコという正義の御旗を梃子にCO2削減のためのさまざまのシステムを構築して金もうけを企んでいる巨大企業とそれを後押しする政治権力で、反対しているのは何の利権もなく、データに立脚して物事を考える科学者なのだ。普通の人が騙されている主流の論調とは正反対に、金まみれなのは人為的温暖化論者で、貧乏なのは人為的温暖化懐疑論者なのである。
池田氏が指摘するように、科学的に疑問を呈する声もあるものの、その意見は全くと言っていいほど無視されている。
この件に対し、Googleは検閲と言えるような強硬な対応を見せ、もし逆の意見を主張するようなら、広告の停止まで行うと言う。
米グーグルは7日、動画共有サイト「ユーチューブ」を含むグループのサービスで、気候変動を否定するコンテンツへの広告配信や収益化を停止すると明らかにした。広告主やウェブサイトの運営企業などから懸念が強まっていたことに対応する。
7日に広告主向けの文書で指針の改定について説明した。新たな指針は11月から適用し、気候変動を否定する内容を含むサイトの運営者などがグーグルの広告配信サービスを使って収益を得られないようにする。
具体的には「気候変動の存在と原因に関する確立された科学的コンセンサスに反する内容」を対象にすると説明している。気候変動がデマや詐欺と主張したり、人間の活動が気候変動に寄与していることを否定したりすることを禁じる。
Googleは私企業だから、彼らの自由だ、と言われればその通りかもしれないが、もはやマスコミに近い、あるいはそれ以上の力と影響力を持っているのだから、議論自体を抑圧するような仕方はどうなのだろうか。そもそも、科学なのだから、普通に議論することはいいのではないかと思うが、これが絶対の真実とすることを譲らない、ということなのだろう。
さて、その温暖化の原因と「される」牛などの家畜の代わりに、環境保護の観点からも、食糧危機の問題の観点からも推奨されるのが、「昆虫食」というわけである。
以前放送されたNHKの番組では、この昆虫食やコオロギ食に関し、「もう食べずにはいられない…!?」という煽りタイトルを見出しにして推し出していた。
「昆虫食」が世界中で大ブームになっているのをご存じでしょうか。“サソリのコロッケ”や“コオロギのマカロン”といった斬新な昆虫料理が続々と登場し、企業や研究者たちが相次いで昆虫食の研究に参入しています。
昆虫食は、「世界中で大ブーム」であり、地球に優しく、栄養満点なのだ、と全面的に推進する。本当に、「世界中で大ブーム」なのだろうか。
また、徳島の高校で、県内のコオロギ食開発企業が作ったコオロギ粉末のコロッケを給食に、というNHKの記事もある。
生徒たちが給食を調理する徳島県小松島市の高校で、県内の企業が開発した食用コオロギの粉末を使ったコロッケの給食が提供されました。
昆虫食は、百歩譲って分かる。昔からイナゴの佃煮や蜂の子を食べていたという伝統もある。しかし、コオロギ食の伝統などないのではないか。なぜ昆虫食のなかで「コオロギ」がこれほど推されるのかが不思議だ。
しかも、マスコミがこぞってコオロギ食を推していることが気持ちが悪い。本来、もっと反対や慎重な意見もあっていいだろう。なぜコオロギなのだろうか。戦後含め、どんなに大変なときでも、過去コオロギを食べてこなかったのには理由があるのではないか、アレルギーの問題はどうなのか、という安全性の指摘もあるし、それなら、わざわざコオロギではなく、昔からの伝統として知られるイナゴでもいいだろう。
だいたい、なぜ昆虫食なのか。環境問題や、食料問題の対処法として、これほど昆虫食やコオロギ食を推すのが、不気味としか言えない。タンパク源なら大豆でもいいし、自然に優しい農家さんを支援したり自給率を上げることに注力するなど、いくらでもあるのではないだろうか。
昆虫食(コオロギ)のエネルギー効率を示した図表はいつも牛、豚、鶏と比べるものばかりで、大豆と比較したものが見つからない。次世代タンパク源を議論するなら比較すべきはまず大豆だろう。 pic.twitter.com/RWnkMD7PzQ
— ano_ano (@ano_ano_ano) February 23, 2023
大豆はタンパク源になる上に枝豆、もやし、納豆、豆腐、厚揚げ、大豆ミート、味噌、醤油、ソイプロテイン、豆乳とあらゆる形で食べられるスーパーフードだわな。 pic.twitter.com/DpOnL9xUsH
— ano_ano (@ano_ano_ano) February 24, 2023
地球温暖化、原因の一つが家畜、その家畜の代わりにコオロギだ、という展開が、あまりに飛びすぎているように思うし、マスコミは一切否定的な意見を流さない。
また、先のNHKの報道にある徳島の企業というのは、徳島大学の研究から始まったスタートアップ企業「グリラス」である。
グリラスでは、コオロギ食に対する人々の拒否感は昆虫っぽい色にあるとし、「ゲノム編集でコオロギを白くし、粉末状の食材として使いやすくする(日本経済新聞)」と言う。
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新たなたんぱく源として期待される食用コオロギの普及を狙う研究が進んでいる。徳島大学はゲノム編集でコオロギを白くし、粉末状の食材として使いやすくする。
コオロギ食推しの不気味さに加え、ゲノム編集食品の安全性についても議論はあるだろうが、この件も、マスコミは触れないでいいのだろうか。
日経の記事にもあるように、徳島大学のコオロギ食に関する研究は、政府の「ムーンショット目標」の一環であり、要するに「国策」である。ムーンショットに関する不気味さについては、以前も書いた通りだ。

これは別に都市伝説ではなく、普通に推し進められていることであり、その「国策」の一つとしての昆虫食、特にコオロギ食を、マスコミもなんの疑問を呈することもなく推進していること自体に違和感を覚える。
嗜好品として、昆虫食を食べる人もいる、というくらいならまだしも、国策で推し進め、環境保護という倫理的な意味合いも込め、記事に掲載されていた将来展望によれば、2030年〜35年頃から「一般の食卓」にのぼり始める、とあることから、強引に普及させようとしてくることは容易に想像できる。
また、単なる国が主導の国策というだけでなく、昆虫食を推し進めようとするのは、「世界経済フォーラム」でもあることから、そこには多大な目論見や利権も絡んでいるのではないだろうか。
「昆虫に、我々の食糧システムにふさわしい役割を
与える時がきた」ーー世界経済フォーラム(2021年)https://t.co/VWY1WTavHf#食が壊れる #発酵文化 #若月俊一 #グレートリセット#昆虫食 #文春 #農業 #みどりの食糧システム戦略 pic.twitter.com/9a5hHn4t88— 堤未果 (@TsutsumiMika) December 19, 2022
食は健康と文化の重要な根底でもある。同時に、莫大な富を生む市場でもある。少なくとも、単純に、地球と我々のために、地球に優しく栄養豊富なコオロギ食をみんなで食べよう、と勧めてきているのではないように思える。
それにしても、NHKの「もう食べずにはいられない」や、日経新聞の「ゲノム編集で食欲そそる」といった文言は、広告のコピーのような凄い言葉だ。
ゲノム編集コオロギと共食い
推進に関わっている機関及び企業で、ゲノム編集されたコオロギを推進しようとしているということについては、先ほど書いた。ゲノム編集で、白いコオロギを作る、と。それから粉末にしたら、コオロギっぽさがなくなるから人々の抵抗感も薄くなる。なぜそこまでしてコオロギを食わせたいのだろうか。
ゲノム編集の健康面の懸念に関しては、先述のジャーナリストの堤さんが次のように指摘している。
いま日本政府が強力に開発を進めている、「ゲノム編集食品」の一つなのです。
不安を覚えた市民の声を代弁した市議会議員が「安全性の根拠」を議会で質問したところ、行政側は「国が安全だと言ってます」というだけで根拠は出さず、市民団体が厚労省に問い合わせても明確な回答がありません。新しいテクノロジーなので、誰も長期の影響を示せないのです。
コオロギ食の安全性はもちろんのこと、ゲノム編集食品の健康への影響はどうなのか、というのは当然の不安だろう。
仮に短期的に平気でも、長期的となったらどうなのか。子供のうちから、ゲノム編集コオロギを食べさせたいと思うのだろうか。
また、コオロギには「共食い」をする習性がある。習性というより、この共食いの現象は、自然界ではあまり起こらないようで、原因は、密集状態にさらされたストレスによって発生すると考えられている。
餌や水をしっかりあげているのにも関わらずコオロギが減ってしまうのは飼育途中の死亡よりも「共食い」が原因です。
イエコオロギの共食いは死骸が残りにくく、共食いは餌をしっかり入れていた場合でもコオロギが脱皮する際に起こります。
自然界だとあまり起こりませんが、飼育ケースの中でコオロギ同士が触れ合う環境で飼育している場合に起こります。
コオロギ同士が接触しやすい環境(密集状態)にさらされることでストレスが発生するためであると考えられます。
タイトルがなかなか怖い。餌や水が足りているのに共食いが生じ、自然界では少ないようなら、恐らく原因は、人為的に作られた環境のストレスなのだろう。
そして、このコオロギの共食いを抑えるために、ゲノム編集技術の活用を考えているのだと言う。
「今、世界中いろんなところで新たなたんぱく源として昆虫が注目されていますが、その中でより有望な昆虫がコオロギと言われていて、そのコオロギの中でより大型で飼いやすいと我々が注目しているのがフタホシコオロギです。そのフタホシコオロギをゲノム編集技術を使って、品種改良していこうとしています」。
例えば…と教えていただいたのが、コオロギを一定の空間で飼育すると共食いし、生産性が落ちるのですが、共食いしない形質への品種改良も考えられるのだとか。そのためにはどういう遺伝子が関わっているかといったことを調べて、より短期間で狙った品種改良を行うために、ゲノム編集技術を活用しています。
これまでの品種改良技術では、コオロギを品種改良するには一般的にどんなに短くても4年〜5年かかると考えられるそうですが、品種改良したい形質にかかわる遺伝子の機能が確定しているものであれば、ゲノム編集技術を活用することで半年くらいで実現できるケースもあるといいます。
こういったゲノム編集コオロギが、自然界に脱走したら一体どうなるのだろうか。
そもそも、そこまでしてコオロギ食にこだわる必要性が、どうしても謎であり、利権含め、様々な疑いが出るのも当然のことだろう。
食がどこまでも壊されていく。自然食専門の通販や安心な農家さんの野菜を扱っている通販サイトはたくさんあり、定期宅配だと割と安く済むので、今後の食糧危機のことを考えても、健康のことを考えても、そういった場所で購入するようにしたほうがよいと思う。
