思考メモ

不登校の子への手紙の書き方

不登校の子への手紙の書き方

不登校の子がクラスにいる場合、担任の先生が、生徒たちに「お手紙」を書くよう指導することがある。

不登校の子に向けて、「みんな待ってるよ」「頑張って」など励ましの手紙を送り、不登校から抜け出して欲しい、みんな味方だと伝えたい、という狙いもあるのだと思う。

もちろん、先生の苦悩や善意というのも理解はできる。

ただ、その不登校の子が学校に来れない「原因」によっても違うが、多くの場合、「不登校の子への手紙」は、書く側も受け取る側も重荷になる。

僕も昔、中学時代に不登校になった経験がある。

そのとき、実際にクラスメイトから手紙をもらったし、家まで迎えに来てくれるクラスメイトもいた。

正直、そのことが重荷で苦しくて仕方がなかった。

手紙の文面にある「頑張って」「勇気を出せ」「みんな待ってるよ」という言葉に追い詰められ、頑張りたくてもどうしようもない行き場のなさから涙が止まらなかった。

クラスメイトが直接家に来たときも、親に対応をお願いし、僕は部屋でじっと隠れていた。

僕の場合、不登校や引きこもりになるにあたって、直接的に何かはっきりした一つの原因に絞られるわけではなかった。

後々振り返って考えてみると、たぶん以下のようなことだったのだと思う。

思春期特有の体調の不安定さがあり、勉強の焦りや交友関係の不安なども積み重なって次第に心身の歯車が狂っていった。

その状況で、親に心配をかけたくなかったということもあり、無理やり気張って学校に行っているうちに限界に達した。

学校に行くたびに、途中でお腹が痛くなるなど体調を崩し、早退が増え、周りも冗談半分で茶化すことに対し、合わせるように必死で笑って返そうとし、そんなことを繰り返しているうちに最後は緊張の糸が切れたように不登校になった。

不登校には、目に見えるいじめやトラブルなど大きな原因がある場合もあれば、まんべんなく複合的な要因が重なり合っている場合もある。

また、ひきこもりと不登校でも微妙に違いがある。

ひきこもりと言うと、外界との関係を遮断するが、「不登校のみ」なら、あくまで学校に対する拒絶反応で、学校以外にほっとできる居場所があるなら、それほど心配はないと僕は思う。

その居場所や、違うやりたいことを大切にすればよいし、勉強の遅れというのも、個人的な経験から言うと、あとでいくらでも取り戻せる。

むしろ、心身に鞭を打ってまで合わない学校に行くよりも、食習慣や生活習慣を整えて、体調を崩さないようにしながら、心が和やかになれる場所で暮らしたり、趣味に没頭してみることのほうが、長い目で見たときにずっといいと思う。

その日々というのは、後々勉強がしたくなったときにも着実に活きることになる。

さて、少し話題が逸れてしまったので、話を不登校の子に向けた手紙に戻したいと思う。

かつて当事者だった僕が考える、不登校の子に負担のないような手紙の書き方の注意点としては、まず、「頑張れ」「早く来てほしい」のような叱咤激励は避ける、ということが挙げられる。

どれくらい走れるか、どれくらい食べられるか、どれくらい覚えられるか、ということなどと同様、人それぞれで頑張れる「許容量」が違う。

本人は本人なりにもうじゅうぶんに頑張ってきたし、頑張っているし、今はもしかしたら頑張り方も休み方もよく分からなくなって余計に苦しくなっている可能性もある。

過去のトラウマや、不安や緊張といった目に見えないストレスに追われ、自分自身でも、なぜこんなに苦しいのだろう、と訳が分からなくなり、ますます心身ともに追い詰められているかもしれない。

きっと、夢のなかに逃げ込んでも悪夢を見続け、目が覚めても、もっと悪夢のような現実を突きつけられる、という日々を送っている。

だから、手紙には、「今はゆっくり休むときかもしれないから、無理しなくていいんだよ」と、不登校の子を肯定してあげられるような文章にしてあげるのがよいと思う。

もちろん、手紙を書くひとと、その不登校の子との関係性によっても内容は変わってくるし、全く話したことがない場合、特に何を書いたらいいか迷うと思う。

僕も、全然喋ったことのなかった子からの手紙をどう読んでいいか戸惑った覚えがある。

ただ、そういう関係性でも、変に背伸びをして「味方だよ!」と言われるよりも、「あまり話したことがなかったね」と等身大で言ってくれるほうが、正直ほっとした。

あと、「みんなが」という風に、主語を大きくしないほうがいいと思う。

たとえば、最近読んだ本や、はまっているゲームや、帰りに見つけた綺麗な花の話など、何気ない「あなたの」日常が入っていると落ち着くかもしれない。

いずれにせよ、先生に気に入られるような手紙を書くのではなく、ほんとうにその子の立場に立ち、思いやって文章を考えたら、なんて書けばいいんだろう、というその葛藤や気遣いも含めて、書き手の誠実な心は、相手に伝わると思う。

本音を言えば、不登校の子にみんなで手紙、ということ自体、やめてあげたほうがいいんじゃないかな、と個人的には思う。

この辺は、ケースバイケース。

たとえば、そのクラス自体が、(いじめっこがいるなど)主だった原因の場合は、尚更、クラスからの手紙は、逃げたいものが追いかけてきたように感じさせてしまうと思う。

そもそも、もし不登校の原因がいじめなどの場合、いじめっ子や、その状況を許している学校の問題のほうが大きいのに、不登校の生徒に対して「エール」の手紙を送る、というのはちょっと変だと正直僕は思う。

私の友達に、不登校の友達がいます【○○とします。】

原因はクラスにあまり馴染めない、楽しくない・・・が原因らしいのです(私と○○はちがうクラスです。)が、私と○○は、3年生からの友達で、ケンカとかもしたり、お互い無視したりのときもありました。だけど、一緒に遊んだり、一番最後に来た学校でも楽しく話せました。

最近、考えたのですが、○○の家は知っているので、手紙を書いてわたそうと思うのです。内容は、最近あった学校の出来事や、アニメの話などです。

だけど、○○にとったら、私から手紙もらって嬉しいのか、今まで問題とかあったから、そんな私からもらった手紙は気が悪くならないのか、と不安に思っています。

みなさんは、どう思いますか?? みなさんの意見が聞きたいです。

不登校の友達に、手紙をあげたいけど・・|キッズなんでも相談

この質問の解答欄にも、たくさん参考になる意見があった。

こうした葛藤や繊細な思いやりを持っていれば、(そして生徒が自発的に行なっているのなら)手紙が押し付けがましくなって相手の子に負担になる、という心配もないとそれほど大きくないと思う。

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