晩秋〜冬に咲く桜
晩秋から冬の始まりくらいに毎年桜が咲く。これがずっと昔だったからか、この数年のことか、はっきりと自信はないが、二、三年前からのような気がしている。



たぶん、桜だと思う。品種名なども分からないが、この秋も、十一月の半ば頃に咲き始めている。
枯葉をつけながら、ピンク色の若々しい花を咲かせているのが、不思議な光景に見える。
秋冬に咲く桜としては、冬桜、と呼ばれる桜があり、葉が小さいことから別名小葉桜といい、山桜と豆桜の雑種と考えられている。
冬桜は、二度咲き、開花の時期は十一月〜十二月及び四月、まさに晩秋から初冬に咲く花だ。
寒桜という桜もあるが、冬桜との違いとしては、寒桜の見頃は一月から二月で、年に一度だけとのこと。
他にも、冬桜と同様、二度咲きで秋頃に咲く桜の品種に「十月桜」がある。
十月桜の開花時期は、文字通り十月。全体のつぼみのうち三分の一程度が十月から十一月にかけて咲き、残りは春に咲く。
寒桜と十月桜の違いとしては、寒桜は、一月など冬場に一度だけ咲く桜で、色味も淡い紅色である一方、十月桜は、十月頃から断続的に春まで咲き続け、色は桃色や白っぽさがある。
冬桜も白っぽく、十月桜と似ている
冬桜と十月桜の見分け方は、冬桜の花弁が五枚、十月桜は八重になっているという。
この秋から冬に咲く「季節外れ」の桜を、総称して「冬桜」と呼ぶ場合もあるようだ。
ただ、花火が夏に似合うように、やっぱり桜も春の風が似合うなと個人的には思う。
