思考メモ

田原総一郎の聞き返し

田原総一郎の聞き返し

朝生などをときどき観ていると、どうしても司会者の田原総一郎さんの進行で気になる部分がある。

もちろん、話を最後まで聞かずに相手の話を強引にさえぎる、自分の主張や過去の業績を自慢げに語る、といった点も気になる。ただ、その辺りは、ある程度なら許容できる。前者は司会として必要な部分でもあるし、後者はご愛嬌とも言える。

僕が気になって仕方がないのは、田原総一郎さんの「聞き返し」だ。

誰かが話しているときに、不思議なタイミングで、「え?」「ん?」「なに?」と聞き返す。

その都度話が止まり、話し手は同じ言葉を繰り返す。

話している側だけではなく、視聴者であるこちら側もストレスが溜まる(しかも、言わせておきながら、「難しいことはわからん!」とぶった切るときがあり、理不尽だなと思う)。

なんのために聞き返すのか、なにかの癖なのだろうか、と謎で、ちょっと調べてみたら、耳が遠い、という話もあるみたいだ。

確かに、田原さんはもうだいぶ高齢で、年齢は1934年生まれの87歳ということだから、耳が遠いのも仕方がないし、あれだけの討論番組で司会ができていること自体がそもそも凄いと思う。

耳の影響を考え、補聴器をつけた、という記事が、2019年に書かれている。

田原氏といえば、世相に深く斬り込みながら、歯切れ良く番組を仕切ることで知られているが、近年は高齢となったこともあり、視聴者から「聞き返しが多い」「補聴器をつけてほしい」などのコメントが寄せられていた。

11月3日に放送された『朝まで生テレビ!』でも、MCとして、出演者の政治家や評論家に話を振るものの、会話が聞き取れず、「え?」と聞き返す場面がしばしば見られた。視聴者もネットでは、田原氏の聞き返しで会話のテンポが悪くなるといったコメントが見られた。

出典:田原総一朗氏、85歳で補聴器デビュー 『朝生』での聞き取り漏れの多さ視聴者が指摘

ところが、補聴器をつけて以降も、特段、聞き返しが減ったように見えない。

補聴器をつけても聞き取るのが難しいのか、あるいは、話を引き出すためのテクニックとしてわざとやっているのだろうか。

田原さんは一体いつから、この「聞き返し」というのを行なっているのだろう。

もし若い頃から行なっているなら、年齢の問題ではなく、意図的に行なっている、という話になる。

昔の朝生の映像を見ると、(僕の見たかぎりでは)どうも聞き返しはしていないように思える。

ところが、2012年の知恵袋には、次のような声が挙がっている。

田原総一朗の二度聞きがわざとやっているようにしか見えません。意図あってやっているのでしょうか? 「朝まで生テレビ」などを見ているとパネラーや出演者のコメントを「えっ何?」と二度聞き直す態度を何度も何十回も見ています。

普通誰でもそうですが、今言ったことをすぐまた言うのって面倒臭いし「一回で聴き取れよ」と思うし、または端折って話したりします。 田原さんはどの番組でもそうしています。また誰に対してもそういう聞き返す=相手にもう一度同じことを言わせる、という言動をしています。

出典 : Yahoo!知恵袋

二度聞き、というのは、まさに今まで書いた聞き返しのことだろう。

もう一つ、ツイッターの過去のつぶやきを検索してみた。「田原総一郎 聞き返す」というので見ると、最初に出てくるのが、2012年1月1日のつぶやきだ。

2011年以前には、こういう指摘がない。

この知恵袋も、2012年の1月1日とあるし、年末年始特番辺りから、年齢的な理由もあって、聞き返す、という兆候が出てきたのかもしれない。

その状態であれだけの人数の討論番組の司会を長時間する、ということ自体が、体力的にも、もうだいぶ難しいのではないだろうか。

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