映画『Vフォー・ヴェンデッタ』のタイトルの由来
画像 :『Vフォー・ヴェンデッタ』
二〇〇六年公開の『Vフォー・ヴェンデッタ』は、ウイルスをばらまく自作自演によって権力を手にし、選挙後にはワクチンを提供することで大金を得た独裁者一味に、かつてウイルス開発の際に人体実験の実験台にされた“V”が復讐する、という物語。
復讐劇に命をかける“V”は、ガイフォークスの仮面をかぶり、黒装束の服装を纏ったダークヒーロー。
この『Vフォー・ヴェンデッタ』というタイトルは、英語では「V for Vendetta」で、「Vは、VendettaのV」という意味合いになるようだ。
そう考えると、Vという名前も、Vendettaに由来するように思えるが、一方で、作中、収容所に入れられていたVは、Vと扉に刻まれた第五監房に入っていたことがわかるシーンが描かれることから、五を表すVに由来するとも考えられる。
また、ヴァレリーという過去に同性愛が理由で逮捕され、処刑されたとする女優の存在が描かれるが、このValerieのV、あるいは、復讐の決行日である十一月五日の五も関連しているかもしれない。
その他、様々なVが劇中に登場し、映画のラストでは花火で「V」という字も描かれている。
タイトルを決めた経緯としては、Dez Skinnという編集者が最初に「Vendetta」という名称を考えたという。
英語版Wikipediaの原作に関する記事によると、編集者のDez Skinnという人がまず “Vendetta” という言葉を思いついたのだそうです。でも「イタリア語っぽ過ぎる」ということですぐさま却下されたんだとか!その後、”Vendetta” ではなくて “V” に強勢を置いて “V for Vendetta” というフレーズが浮上したのだそうですよ。
