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あちこちオードリーのお札はがしオンラインライブ【感想】

あちこちオードリーのお札はがしオンラインライブ【感想】

僕が好きな番組の一つに、お笑い芸人のオードリーがゲストを迎えて深く本音を語り合う『あちこちオードリー』がある。

この番組のコンセプトは「裸のトークバラエティ」。ラジオのような空気感と、オードリーの若林さんが心から興味を持っているんだろうなというのが伝わってくる質問に、ゲストもうっかり本音で語る。

もともとオードリーのラジオも好きなので、のんびりしながら嘘のない『あちこちオードリー』の空気感が個人的には絶妙に合っている。

数少ない、今純粋に面白いなと思える番組だ。

その『あちこちオードリー』が、二度目のオンラインライブを開催した。一度目が開かれたのは昨年の秋で、ゲストはパンサーの向井さん。テーマは、向井さんがつけているという「反省ノート」。

この反省ノートを、オードリーの二人もつけ、みんなで中身を語り合う、というもので、生配信の視聴人数はなんと三万人だった。

一応、オンラインライブの最初に、具体的なネタバレ等は(炎上なども怖いので)禁止とのお願いがあり、視聴者だけの秘密となっている。

この第一回のオンラインライブが物凄く面白かったので、第二回のライブも是非観たいとチケットを購入した。

第二回オンラインライブのテーマは、『あちこちオードリー 真夏のオンラインライブ~心のお札はがし祭~』。心にお札を貼って封印していた感情や記憶、心の闇のようなものを、このライブのあいだだけ剥がそう、封印を解こう、というのが、この心のお札はがし祭りの主旨だ。

動画 : あちこちオードリー 真夏のオンラインライブ ~心のお札はがし祭~|予告編

ゲストはハライチの二人。以前、『あちこちオードリー』にハライチが出たとき、「ネタ受け取り師」というパワーワードも生まれるなど、この回はだいぶ神回で、そのときの手応えもあっての今度のハライチを招いたオンラインライブのようだ。

心のお札はがし祭では、ハライチと、オードリーの四人が、それぞれ心にお札を貼って封印していたことを吐き出す。

ライブ前のインタビューで、オードリーの二人は次のように語っている。

若林 : 改めて、ハライチが来てくれた回を見返したんですよ。そうしたら、オレが岩井に憧れちゃっているなと。10年前とかにさかのぼって考えると、オレも岩井みたいに生きたかったんですよ。でもね、それは選ばれた人しかできなくて、オレにはできなかったことで。その岩井ちゃんが来てくれると、それこそ封印した部分、お札を貼った部分が開いちゃうんですよ。そう考えると、今回のオンラインライブが余計に怖くなってきましたね(笑)。岩井ちゃんがね、かっこいい開け方をするんですよ。いい風が吹くので、それに乗って、絶対盛り上がるライブになると思っています。

春日 : 私からすると、封印して、今スムーズに進めているので、なぜ今開けるんだと(笑)。すべてが終わる可能性もあるなという感じはありますね。その場がどうなるかですが、腰を落として待っていないといけないですね。

出典 : オードリー&佐久間宣行が語る『あちこちオードリー』 ハライチとのオンラインライブで“心のお札”はがす「いいもん、一緒に作りましょうや!」

今回の視聴人数は、前回よりさらに増え、六万人とのこと。

具体的な内容については書けないので、ざっくりした感想になるが、辛口ラーメンや刺激的な珍味のような、病みつきになるタイプの面白さだった。

普段腐り芸人として色々吐き出しているからか、ハライチの岩井さんは意外とお札で封じていた感情は多くないように感じた。根深かったのは澤部さんと若林さん。

この二人が、お札を剥がして語っているときの目つきや表情が、いつものバラエティの顔とは違い、積もった闇が結構むき出しだったので、これはだいぶ刺激的なものを観ているな、という印象だった。

しかも、具体名こそあまり出さないものの、あのひとやあのことに対し、そんな風に思っていたのか、という本音も結構あり、信頼関係に基づいた約束とは言え六万人がその秘密を他言せずに共有している、という妙な連帯感(具体的なことは言わなければハッシュタグ付きでツイートしていいので、オンラインライブ中、ツイッターでは色んな感想が、具体的な内容はなるべく避けながら飛び交っていた)も、不思議な感覚だった。

春日さんも、ライブ後、喋っているときは楽しかったものの、これはあとで来るかもしれないので、他番組のスタッフも会ったときに「あちこちオードリーのライブ観たよ」といった話はしないでほしい、とお願いしていた。

たぶん、オンラインライブはDVD化されないと思う。

見逃し配信としてアーカイブはしばらく残る(今からでも観れる)が、その後はどこにも(少なくともそのままの形では)出ることがないんじゃないかなと思う。

そして、具体的なことはなるべく触れないように配慮されたライブ参加者の感想の断片だけが、ネット上にたくさん散らばっている、という謎の古代遺跡みたいな残り方をするのではないだろうか。

ちなみに、ライブ自体は面白く、2000円の価値は十分すぎるほどにあるが、ただ、あれほどお札を剥がして語っている様子を見ると、自分の心のお札も剥がれそうになるので、その辺りは注意が必要かもしれない。

僕もその夜、心のお札が剥がれたのか、本音で叫ぶ夢を見た。画面越しの彼らの表情や声から伝わってくる影響をモロに受けたのだと思う。

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桜のきれいな町に住んでいるピエロです。