感想

白川さんとカポエラ【オッドタクシー】

白川さんとカポエラ【オッドタクシー】

*この記事はネタバレを含みます。

最近アニメの『オッドタクシー』を観た。全体的にも面白かったし、個人的に感動したシーンもいくつかあった。

その一つが、剛力医院の看護師でアルパカの白川さんがカポエラ(カポエイラ)を使う場面だ。

第三話エピソード3で、『オッドタクシー 』の主人公でタクシードライバーの小戸川が、自分と関わっていると危険が伴うから関わらないほうがいい、と公園で白川さんに伝えた際、白川さんが、「大丈夫、カポエラをやっていたから」と話し、その型を披露する。

このシーンの異国情緒溢れるリズミカルな音楽もよかった。『オッドタクシー』のサントラはApple MusicやSpotifyでも聴くことができ、白川さんのカポエラの音楽は「付け焼き刃のカポエイラ」というタイトルになっている。

動画 : PUNPEE『付け焼き刃のカポエイラ』

もともと白川さんは、ダイエットが理由でカポエラを始めたものの、だんだん「ケイシャーダがいかに綺麗に決まるか」という方向に進み、カポエイラにのめり込んでいったと語る。

小戸川は、「そんな付け焼き刃のカポエラで倒せるようなやつじゃない」と言い、「付け焼き刃」と言われたことに白川さんは立腹する。

ちなみに、カポエラ(カポエイラと呼ぶこともある)とは、様々なことを禁止されていたブラジルの奴隷たちがダンスにカモフラージュして練習していた、ダンスや音楽と格闘技を組み合わせたブラジルの格闘文化である。

白川さんの言う「ケイシャーダ」とは、直訳すると「あご」を意味し、あごを蹴り上げる、カポエイラの基本のキックの一つだ。

小戸川の「ケイシャーダはやめろ、ケイシャーダはやめろ」という台詞も印象に残る。

このときは、柔和でおっとりした白川さんとカポエラ、というギャップを狙ったシュールなギャグシーンで、まさか後々回収されるとは思わなかった。

画像 : 一から学ぶカポエイラ【蹴り講座 ケイシャーダ / Tutorial QUEIXADA】

白川さんのカポエラ伏線は、『オッドタクシー』の第10話で回収される。

小戸川が、ミステリーキッスのマネージャーの山本とタクシー車内で取引をしようとするが、山本が断り、小戸川を絞め殺そうとする。

その瞬間、白川さんが助けに現れ、このカポエラで山本を蹴り倒し、「次は顔面にマルテーロをお見舞いするよ」と山本に言い放つ(最初マルテーラと聞こえたが、マルテーロのようだ)。

マルテーロとは、遠心力を使った飛び回し蹴りのこと。

動画 : Mestre Samurai17 マルテーロ クルザード (とび蹴り)

アニメの白川さんの蹴りを見るかぎり、あの飛び蹴りがマルテーロではないかと思う。

僕は不思議とこの白川さんが現れたシーンに感動した。理由はなかなか一言でまとめられないが、ただ、ギャグシーンだと思っていたものが伏線だったことも、最初はダイエット目的で始めたカポエラが後々大切なひとを守ることに繋がるということも含め、色々と織り混ざってジーンと来たのだと思う。

このシーンで白川さんが放ったカポエラの技に関しては、YouTubeで専門のひとが解説してくれている。

動画 : オッドタクシー白川さんのカポエイラキックをガチ解説!

やっぱりあの白川さんの放った飛び蹴りはマルテーロのようだ。

また、最後のほうで、海に沈んだ小戸川をどうやって白川さんが助けたのだろうと思ったが、水中で何か喋っているので、あのときも、たぶん何かカポエラの技を使って救出したのだろう。

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桜のきれいな町に住んでいるピエロです。